Long Goodbye

残された私と息子。そして母と義母
ふたりで仕事しなければ、ふたりで二人を介護しなければ。
やるしかない。

続々 母達の半世紀

介護の経験などなく


住まいも県外なのだから 


母達は介護者の苦労など


見る機会も 知る機会もない


せめて 


想像力で補って それぞれの義姉妹の


大変な苦労を労うことくらい、


『ありがとう』と 心底感謝を伝える


気持ちくらい有れば 


今 自分達の置かれた状況に


何かしら思うことも生まれてくる


だろうに 


果たしてどうなのか



「あんたしか いない」


と 孫(我が息子)に言う


「施設に行きたくない」 


「老人ホームには入りたくない」


の行きたくないアピールとセットに


なって 「あんたしか・・・」


を繰り返す



私と息子が 


追い詰められたような


逃れられないような 終りの見えない


未来の描けない 


負の感情に苦しんで


一年前 二年前 闘っていたことなど


母も義母も 想像など出来ない


二人とも 知らないのだから 




『仕方ない』


『仕方ないのよ』 


息子を巻き添えにして


まるで精神修行だね ごめんね