Long Goodbye

残された私と息子。そして母と義母
ふたりで仕事しなければ、ふたりで二人を介護しなければ。
やるしかない。

母84歳

先週の土曜 母は84歳になりました


母の入所した特養施設へ


息子と二人でプレゼントを持って


訪ねました。


やっと秋になり、少し肌寒さもあるか


ら、そんな時に羽織ってね と


息子がストールをプレゼントしました


ちょっと派手かなって思ったけど


目立つ色のストールです。


孫からのプレゼントに母は


喜んでいました。良かったね。



時々スタッフの方が近況をラインで


知らせてくれるのですが、


常設のタンスの引き出しから衣類を


取りだして紙袋やバッグに移し替えて


いつでも帰れますの準備をしているの


だそうです。


スタッフさんが持ってきた洗濯物と


袋の中の衣類を母と一緒にタンスに


しまうのだけど、その日の内にまた


紙袋やバッグに移し替えてしまうのだ


そうです。


歯ブラシもコップも なんでもです。


何度も繰り返しているそうです。



母は私に少し気を使いながら、


いつまでここに居ればよいの? 


と聞きます。


私と息子の仕事の為に


自分はここに居るのだと思って


暫くの辛抱だと我慢しているのです。




あとどのくらいで母は


"帰る" ことを


忘れてくれるでしょうか。